2020年6月15日月曜日

花鳥〈三島梅花藻〉

花鳥の貝合わせ

三島梅花藻
 キンポウゲ科キンポウゲ属の多年生の水草。イチョウバイカモの変種で、清流に育成する。三島市内では源兵衛川を始め、その辺の用水路まで至る所で見ることができるが、自然環境で現存するのは清水町の柿田川だけという。6~7月に白い花をつける。
 ずいぶん前に、家内の古い知り合いで源兵衛川の保護活動をしているK氏に柿田川を案内していただく機会に恵まれた。その時に初めてこの花を見た。流されちゃうんじゃないかと思えるほどの、かなり流れの速い清流に、得体の知れない不気味な生き物がうねるように本体の藻は生息していた。反面、水面から飛び出した小さな可愛らしい白い花が絶えず揺れ動き、危ういなかにも健気に咲く姿がいじらしかった。
柿田川では花に近づく事ができない。町中ではいたる所で梅花藻が見られるが、三島梅花藻の特徴である浮葉がなかなか見つからない。やっと佐野美術館の近くで浮葉の付いた個体を見つけた。